50代未経験からAIで副業ブログを公開するまで|遠回りした全手順

順番に書いておくことにした

副業ブログを立ち上げるまでの記事は、ここまで何本かに分けて書いてきました。ただ、記事が増えるにつれ、どれがどの順番の話なのか分かりにくくなってきたという自覚があります。

そこで今回は、公開までの流れを順番に一本にまとめました。細かい話は各記事に譲り、ここでは「何を、どの順でやったか」に絞ります。

先に断っておくと、これは最短ルートではありません。 実際にはあちこち回り道をしていますし、順番を間違えたと後から思ったところもあります。回り道も含めて書いた方が参考になると思うので、そのまま残します。


ステップ0:無料のまま、しばらく進まなかった

最初にやったのは、無料で使えるものをあちこち試すことでした。これが一番長く、そして一番進まなかった時期です。

無料のAIをいくつか触り、無料のブログサービスをいくつか見て、比較記事をたくさん読みました。詳しくはなりましたが、手元には何もできていませんでした。

止まっていた理由は、後から考えるとはっきりしています。無料の範囲では、一日の途中で使えなくなるからです。 作業が乗ってきたところで止まる。翌日には熱が冷めている。これを繰り返していました(このときの話)。

教訓:情報を集める時間には上限を決めた方がよさそうです。私はここで時間を使いすぎました。


ステップ1:相談相手を確保する(Claude Proの契約)

止まっていた状態を抜けたきっかけは、有料プランの契約でした。

決め手になったのは性能ではなく、途中で止まらないことです。「ブログすら無い状態では前に進めない」という堂々巡りから抜けるために、まず相談相手を確保しました(契約に至るまで)。

このとき相談したのは、技術的なことではありません。「何から手をつければいいのか」「そもそも何が分かっていないのか」という、質問を組み立てる前の段階でした(何から相談すればいいかも分からなかった話)。

教訓:最初の相談は「作り方」ではなく「何から考えるか」でした。ここを飛ばすと、作った後で方向性に迷います。


ステップ2:手を動かす環境に切り替える

方針が見えてきた段階で、会話をするだけの形では追いつかなくなりました。

出てきた文章をコピーして、ファイルに貼り付けて、保存する。この往復が、ファイル数が増えるほど負担になります。

そこでClaude Codeに切り替えました(切り替えた日の話)。相談相手が、実際に手を動かす相棒になった段階です。

教訓:切り替えるタイミングは、「何をすべきか」が決まってからでした。決まる前に手が動く相手に相談すると、まだ決めていないのに作業が進みます。


ステップ3:名前とドメインを決める

サイトの形が見えてきてから、名前を決めました。

ここは思ったより時間がかかりました。呼びたい名前は、たいてい既に誰かが使っています。 候補を出しては空きを確認し、また出す、という作業を何度か繰り返しました。

最終的に、独自ドメインを取得して公開する形にしました(ブランド名を決め、独自ドメインで公開した話)。

教訓:ドメインを取るなら早い方が有利でした。後から変えると、それまでに積み上げた分を捨てることになります。私の場合はアクセスがほとんど無い時期だったので、失うものがありませんでした。


ステップ4:公開する

公開そのものは、思っていたより簡単でした。ここは拍子抜けするくらいあっさり終わります。

ただ、手順が簡単だったことと、気持ちが軽かったことは別でした。

公開ボタンを押した瞬間は達成感よりも、「本当にこれで大丈夫だろうか」という不安のほうが大きかったのを覚えています。それでも、何もなかったところに自分のサイトが公開されたのを見たとき、「50代からでもここまでは来られるんだ」と少しだけ自信が持てました。

難しいのは公開ではなく、公開した後です。公開しただけでは、誰も来ません。 ここを理解していなかったのが、私の最大の勘違いでした。

教訓:「公開=完成」ではなく、**「公開=スタート」**でした。


ステップ5:見た目でつまずく(画像の重さ)

記事が増えてくると、見た目の問題が出てきます。

色を直し、文字の大きさを直し、これで良さそうだと思ったところで、今度は表示が遅いという問題にぶつかりました。 原因は画像でした(色は直したのに、今度は画像の重さで躓いた)。

これは自分ひとりでは気づけなかったと思います。自分のパソコンで見ている限り、遅さは分かりにくいからです。

教訓:見た目の問題は、直すたびに別の問題が出てきます。 一度で終わると思わない方が精神衛生上いいです。


ステップ6:記事同士がつながっていなかった

記事が十数本を超えたあたりで、深刻な問題に気づきました。

大半の記事が、読み終わった後にどこにも繋がっていませんでした。 お金まわりの記事は特にひどく、当時12本のうち10本が行き止まりでした。

読者からすれば、一本読んで、その先が無いので帰る。これでは何本書いても回遊が起きません。

そこで導線を張り直しました(記事が増えるほど迷子になる。導線を育てていった話)。このとき決めたのが、リンクの文言を「次に読む」で統一しないことです。行き先の中身が一言で分かる文言にする。 押す理由が伝わらなければ、押されません。

教訓記事は増やす前に繋げた方がいいです。後からやると本数分の作業になります。


ステップ7:そもそも検索に載っていなかった

そして、一番こたえた発見です。

Search Consoleを見て、過去3か月の検索経由のクリックがゼロだと分かりました。表示回数もほとんどありません。

デザインが悪いのか、記事が悪いのかと考えましたが、原因はもっと手前にありました。Googleに、大半のページが見つかっていなかったのです。当時23ページあったうち、登録されていたのは3ページだけでした。サイトマップの送信も止まっていました。

書いた記事が読まれていなかったのではなく、そもそも検索結果に出る候補に入っていなかったということです。

Search Consoleを開いた瞬間、「今まで何をやっていたんだろう」と思いました。

数か月の努力が無駄だったとは思いませんでした。ただ、**「誰にも見つからない場所に、本を積み上げていたようなものだった」**と気づいた瞬間でした。

書いた本の中身が悪かったわけではない。並べ方が悪かったわけでもない。そもそも、その本棚が図書館に置かれていなかったのです。悔しさというより、力が抜けたというのが近い感覚でした。

対処として、サイトマップを送り直し、主要なページを個別に登録申請しました。ここで初めて、公開しただけでは足りないという意味が腹に落ちました。

教訓公開したら、載っているかを必ず確認する。 ここを確認していなければ、今も気づかないまま記事を増やしていたはずです。


全体を振り返って

順番に並べ直すと、こうなります。

段階 やったこと つまずいた点
0 無料であれこれ試す 一番長く、一番進まなかった
1 相談相手を確保する 技術より「何から考えるか」を相談
2 手を動かす環境へ切り替え 方針が決まる前に切り替えると噛み合わない
3 名前とドメインを決める 使いたい名前は取られている
4 公開する 公開しただけでは誰も来ない
5 見た目を整える 直すたびに別の問題が出る
6 記事同士をつなぐ 大半が行き止まりだった
7 検索への登録を確認 そもそも載っていなかった

私が遠回りした原因

改めて振り返ると、原因は3つに絞れます。技術的なことは一つも入っていません。

1. 決める前に、調べすぎた

ステップ0がこれでした。選択肢を比較している時間は、進んでいるように感じます。実際には何も作っていません。調べる作業は、決めないための言い訳としてちょうどいいのだと、後から気づきました。

2. 「揃ってから公開しよう」と思っていた

記事がある程度たまってから、デザインが整ってから。そう考えているうちに公開が遅れ、その間に書いたものは、どこにも載らないまま溜まっていきました。

3. 作ることばかり考えて、届けることを考えていなかった

これが一番大きい原因です。書く・整える・つなぐは、すべて「作る」側の作業で、私はそこだけを一生懸命やっていました。届ける側の作業、つまり検索に登録されているかの確認は、最後まで手つかずでした。


今から始めるなら、この順番を勧めます

何度も遠回りをした結果として言えることですが、今ならこの順番だけは変えません。

ここまで自分がやってきた順番を書いてきました。ただ、今から始める方に、同じ順番を勧めるつもりはありません。

同じ場所に戻れるなら、私はこの順番でやります。

1. AIの相談相手を決める

無料であちこち試す時間を短く切り上げて、まず相談できる相手を一つに決めます。ここが決まらないうちは、いくら調べても手元に何も残りません。私が一番長く時間を使い、一番進まなかったのがこの段階でした。

**選ぶ基準は性能より「途中で止まらないこと」**でした。作業が乗ってきたところで使えなくなると、翌日には熱が冷めています。

2. ブログを公開する

記事が揃ってから公開しようとすると、いつまでも公開できません。中身が薄くても、先に公開してしまう。

公開そのものは手順としては簡単ですし、何より公開しないと次の3が始められません。 空のサイトでも、まず存在させることに意味があります。

3. Search Consoleへ登録する

これを、記事を書く前にやります。

私は最後にやりました。その結果、それまでの数か月に書いたものが、検索結果に出る候補にすら入っていませんでした。登録されていなければ、何本書いても同じです。

書いてから載せるのではなく、載る場所を確保してから書く。 順番はこちらが正しいと思います。

4. そのあと記事を書く

ここでようやく記事です。載る状態を作ってから書けば、書いたものがそのまま積み上がっていきます。

見た目を整えるのも、記事同士をつなぐのも、この後で構いません。どちらも後から直せます。直せないのは、書いた時間そのものです。

この順番なら始めやすい理由

この4ステップには、共通する考え方があります。「後から直せるもの」を後ろに回しているという点です。

デザインは後から変えられます。記事の中身も書き直せます。導線も張り直せます。実際、私は全部やり直しました。

一方で、取り返しがつきにくいものが2つあります。

だから、この2つに関わる作業を先に持ってきています。相談相手を決めるのは迷う時間を減らすため、公開とSearch Console登録は「書いた時間が無駄にならない状態」を先に作るためです。

始めやすい理由は、簡単だからではありません。やり直しが効く順番になっているからです。


私が実際にやった順番は、これのほぼ逆でした。記事を書き、見た目を整え、導線をつなぎ、最後に「そもそも載っていなかった」と気づく。遠回りというより、順番を間違えたのだと思っています。


かかった時間の話

期間についても書いておきます。正確な記録は残していないので記憶になりますが、内訳はかなり偏っています。

無料であれこれ試していた期間が、圧倒的に長かったです。いくつものサービスを触り、比較記事を読み、また別のものを試す。手元には何も残らないまま、時間だけが過ぎていきました。

一方、「ブログを作る」と決めてClaude Proを契約してからは、ブログの土台づくりはほぼ1日で終わりました。もちろん、記事や改善はその後も何か月も続いています。

1日で終わったのは、サイトの形を作り、見た目を整え、公開するところまでです。記事はまだほとんど無い状態でしたが、器はその日のうちに立ち上がっていました。

この差は、技術の差ではないと思っています。決めたかどうかの差です。

無料で試していた間、私がやっていたのは比較と情報収集でした。手は動いていません。「これでやる」と決めた瞬間から、やることが具体的になり、AIに頼める形になりました。曖昧な相談には曖昧な答えしか返ってきませんが、決まっていることは速いのです。

誤解のないように書いておくと、1日でブログが完成したわけではありません。 できたのは器だけで、記事はこの後に積み上げていますし、見た目も導線も何度も直しています。それでも、器を用意する作業そのものは、迷っていた時間に比べれば一瞬でした。

これから始める方に一番伝えたいのは、ここかもしれません。迷っている時間の長さは、作業の難しさとはあまり関係がありません。


「AIだけで」と言えるのか

最後に、正直なところを書いておきます。

タイトルには「AIと」と書きましたが、AIだけで完結したわけではありません。

AIに任せたのは、調べること、選択肢を出すこと、手を動かすことです。決めることは任せていませんし、任せて失敗しかけたこともあります(AIに任せて失敗したのは、作業ではなく判断のほうだった)。

「AIだけで簡単にできます」とは書けません。実際、私にはできませんでした。ただ、プログラミング未経験の50代でも、公開までは辿り着けました。 そのことは事実として書いておきたいと思います。

そして、ここはゴールではありません。

公開できた。検索にも登録された。それでもまだ、読まれてはいないのです。 作る側の課題は一通り越えましたが、届ける側の課題はこれからです。

次は「読まれるブログ」にするための挑戦になります。 書けるようになったのに読まれない、という壁については別の記事でも触れました。ここから先も、うまくいかなかったことを含めて記録していくつもりです。