前回、火災保険が自然災害でも使える場合があるという話を調べた。実際に申請しようと思うと、被害調査から書類作成まで自分一人でやるのは荷が重い。そこで代行してくれる「火災保険申請サポート」というサービスについて、選ぶときに何を見ればいいのかを調べてみることにした。
申請サポートという業界があること自体、知らなかった
調べてみると、火災保険の申請を代行・サポートする業者は、思っていたよりも数多く存在するようだった。被害箇所の調査、原因の特定、保険会社に提出する書類の作成までを代行し、保険金が下りた場合にその一部を成功報酬として受け取る、という仕組みのところが多い。
一方で調べる中で、この業界には残念ながらトラブルの報告も一定数あることが分かった。「調査だけのつもりが高額な契約を迫られた」「必要以上に大げさな申請をされて保険会社とのやり取りが面倒になった」といった声も見かける。悪徳業者がいる分野であることは、正直に書いておきたい。
選ぶときに見ておきたい5つのポイント
そこで、業者を選ぶ前に最低限チェックしておきたいと感じたポイントを、自分なりに整理してみた。
- 調査費用が本当に無料か:着手金や調査費用を先に請求されないか
- 完全成功報酬型かどうか:保険金が下りなかった場合に費用が発生しないか
- 専門家の監修があるか:弁護士事務所など第三者の監修体制があるか
- 受給実績が公開されているか:具体的な金額例が示されているか
- 対応エリア・対象物件が自分に合っているか:戸建て/アパート/店舗など、自分の物件が対象になるか
「大手企業と取引がある」「弁護士監修」といった訴求は、あくまで業者側の自己申告である場合が多い。うのみにせず、契約前に一次情報(契約書・約款)を必ず自分の目で確認するという姿勢は崩さない方がよさそうだ。
実際に比較資料を見てみた
今回、いくつかの申請サポートサービスの資料を見比べる中で、「損害保険診断士協会」が提供する火災保険申請サポートの比較資料を見つけた。同社が公開している比較表がこちらだ。
※損害保険診断士協会が公開している比較資料より(自社サービスとの比較のため、あくまで同社の訴求内容として参考にしてください)
この比較表自体は同社が自社の強みを示すために作成したものなので、そのまま鵜呑みにはできない。ただ、示されている項目(調査費用0円・完全成功報酬型・弁護士事務所監修・申請期限3年・対応物件の広さ・保険料への影響なし・対応エリアの広さ)は、前章で整理した「選ぶときに見ておきたいポイント」とちょうど重なっており、確認の軸として参考にはなりそうだ。
それでも「自分で契約書は確認する」を省略しない
比較する軸が見えてきたことで、業者選びの手がかりは掴めた気がする。ただ、業界全体としてトラブルの報告がある以上、「弁護士監修」「実績多数」という言葉だけで安心せず、契約前に成果条件(保険金がいつ確定した時点で報酬が発生するのか)や解約条件を自分の目で確認する作業は、省略しない方がよさそうだ。
次の記事では、実際の申し込みの流れと、対象になる条件を、もう少し具体的に調べてみたい。